主訴:咬み合わせが逆になっていることと歯並びが悪く
   咬めないこと。あごの関節の雑音
診断:骨格性の下顎前突症例で叢生と多数の欠損歯を伴う
治療:1.手術後にしっかり咬む歯並び作る矯正治療
   2.外科手術を行って下あごの後退
   3.咬み合わせを安定させる矯正治療
使用した矯正装置:上下マルチブラケット、上顎クオドヘリックス
         上下顎の外科手術
治療開始年齢 32歳1か月  治療期間 3年11か月
抜歯部位 上第左一小臼歯、右上側切歯と右下第一大臼歯は初診時に欠損
リスクと副作用:
   1 歯が移動し始める時に食物を咬むと痛くて咬めな
    い時期が数日から1週間ほどあります。しかし、
    途中から痛みはなくなりますのでご安心下さい。
   2.まれに歯根の先端部が吸収して根の長さが短く
    なったり、歯茎が下がってしまう事があります。
   3.歯ブラシによる清掃が不十分な場合は装着した
    矯正装置の周囲の歯の表面が虫歯になったり、白
    く白濁する場合があります。
費用 矯正知慮、外科手術ともに健康保険の適用になります。
   詳細は別ページを参照して下さい
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のりひろさん、せっかく書いていただきたのに申し分けありません。
 今月のグットスマイル
「のりひろ」さん 38歳
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のりひろさんの治療について


 最初に診せていただいた時の歯の状態は、すでに喪失してしまった歯が右下の奥歯で2本、左下奥歯が1本、さらに右上の側切歯(前歯)が1本とあちこちに隙間があり、その上、歯並びのデコボコもひどい状態でした。
 この喪失した奥歯の部分にはまだ残っていた奥歯とその後ろに埋まっていた親知らずをひっぱり出して奥歯の咬み合わせを喪失歯のない状態にまで回復する事ができました。
 のりひろさん、親知らずとっておいて良かったですネ!
 でも、手術にこぎつけるまでに3年かかりました。
 手術は恵佑会札幌病院で行い、そのあと約1年間の安定化期間を経て、平成13年の5月に動的治療を終了しました。
 確かにつらい時期もあったと思いますが、最初のコンディションが良くなかったにもかかわらず、ほぼ満足のいく咬み合わせができて、あごの位置も完全に修正され、
ガンバッたかいがありましたネ!

 今回は大変面白い原稿をいただき、その上お顔や歯の状態を見せていただき、本当にありがとうございます。きっと同じような症状で悩んでいる、これから治療される方達に勇気と希望を与えてくれることでしょう。
  最初の状態
前歯の咬み合わせが逆になっており、上の歯並びのデコボコがひどい。下あごは右に大きくズレいます。       
右上の側切歯と下の奥歯が非対称に欠損しています。また、上の前歯のデコボコがシビアーです。
 上下の装置の装着
上下の歯にマルチブラケットをつけて治療を開始した時の写真です。最初は1週間くらい痛かったと思います。
  手術直前
術前矯正治療が終了し、手術直前の状態。歯と歯の間のフックは手術後の顎間固定用です。

上下の奥歯と前歯が揃った状態になっています。初診時の状態と比べてみてください。
  手術後
手術後、顎間固定が終了した時の状態です。手術によって、咬み合わせと左右のズレが完全に
修正されています
 動的治療終了時
お口の中の装置を撤去して、歯の移動が終了した状態です。喪失した右上側切歯の場所には犬歯を配置しましたが目立たないでしょ!
上下左右の奥歯が各2本ずつ揃った状態です。これでしっかり咬めるようになりましたね!

おめでとうございます。治療は苦労されたと思いますが、治療に対するご協力に感謝します。