クオドヘリックス
 装置の目的
・クオドへリックスはバネの力で歯列弓の幅を拡大したり、奥歯の傾きやネジレを修正したりするための装置です。
 装置の仕組みと使用方法
・クオドヘリックスは上の歯列弓の幅を左右に拡大するための装置です。
・仕組みは左右の奥歯に固定用の2枚の板からなる脚を奥歯のバンドについている垂直方向の管(リンガルシース:左下の図参照)に差し込んで固定されています。
・この固定部分から左右の奥歯をつなぐ様に変形W型のスプリング部分と固定部分から前方へのびたアームの部分から成り立っています。これらのハリガネは全て歯の裏側にありますので、外側からはほとんど見えません。このスプリングの部分の幅を調節して歯列弓の内側から外側へ向かって矯正力をかけるようになっています。
・この装置は患者様が取りはずす事ができる装置ではありません。装着してから3日から4日は歯が移動を始めあmすので、食事の時に噛むと痛みの出る場合があります。しかし、1週間以上痛みが続くことはありませんので御安心下さい。
 注意事項
・歯の裏側に曲がったハリガネ装着しますので、最初は舌が当たって話しずらかったり、食事がしずらかったりしますがゴメンなさい。できるだけ発音や舌の邪魔をしないように歯茎に沿ってハリガネを曲げてありますが、装着した時点であまりにもピッタリと沿わせてしまうと、歯が移動して来た時にハリガネ全体の形が変わって一部が歯茎に食い込んでしまう可能性があります。このため、患者様にはご苦労をおかけしますが針金と歯茎の間には若干の余裕を持たせてあります。不快感は1週間ほどで慣れてしましますのでご勘弁を!!
・歯の裏側のハリガネにトロロコンブやほうれん草などの繊維質のものがからまってしまう事があります。この場合には焦らずに指で取り除いて下さい。あまりにもからまり易くとりずらいトロロコンブやガムなどは避けた方が無難です。
 緊急事態
・装置の脱離
不用意に箸やフォークの先でクオドヘリックスの固定部分に差し込んだりすると装置全体がはずれて、宙ブラリンの状態になり生活に支障をきたすことになりますので、十分気をつけて下さい。歯ブラシや爪楊枝程度ではずれる事はありません。
・もし、片方の固部分のみがはずれて宙ブラリンになってしまったら
 果物を食べる時に使う2本爪のフォークを、はずれていない一方の固定器具の2枚の板の間の小さな穴に差し込んでこじって歯の噛む面側へ押し上げてはずす事ができます。これにはかなり力が必要でフォークの先端をしっかりと差し込まなければならないので、かなりの危険を伴いますので器用な男の人にチャレンジしてもらいましょう。しかし、自信のない方にはおすすめできません。できる限りドクターに連絡して下さい。幸運にも自分ではずす事のできた方は、外したクオドヘリクスを必ず来院の際に持参して下さい。

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